第13章 傘の話し
気が付けばぽろぽろと涙が溢れました。
「うぅ…」
何でこんなことになったのでしょうか
帰りたいです。
部屋を出て行った神威さんの背中は大きく見えました。
私とは違って強いんだろうな、
骨に簡単にひびを入れられるし、病弱な私には、うらやましく思います。
「はぁ…」
大きなため息を吐くと、ゆっくりベッドに倒れました。
本当はここから逃げようと考えた。だけどそんなことをしたらきっと殺されてしまうのだから、いい子にしておこうと思います。
「…」
動くとすぐ疲れるし、今日は大変だったからか瞼が重いです。
だけど寝ちゃだめだ…
失礼になりますし
そう思いながら睡魔と闘っていたけど
いつの間にか眠りについてしまいました。
ほんとに、よく寝てしまいます。
ごめんなさい。