第3章 二章「傍目は男同士でお出かけです(トニセン編)」
「おかえりー!」
中のメンバー全員が声を揃えた。
食卓には、豚肉とキャベツの味噌炒め、味噌汁、ご飯が大量に並んでいる。
「…これ…」
「よかったー。夕飯の材料なにも買ってこなくて」
「泉が冷蔵庫とにらめっこしながら、キャベツと豚肉の賞味期限が…ってブツブツ言ってるの見たからさ!」
「みんなで作った!」
……
「あっはっはっ!!」
「何故笑う!!!」
「くくっ…お腹が…」
「そんなに!?」
五人は驚いていて、一人は優しい目で溜息をつき、私は涙が溢れるのを気付かれないように、笑うのだった。
確かに、順応してる。
だって、楽しいから。
それを言ったらこいつらはうるさくなりそうだけど。
第二章 完