HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第18章 スイートホリデー《縁下 力》
いつもと変わらない彼女との帰り道。変わっていることと云えば、俺がやたらと挙動不審なことくらいだ。
今日、彼女に伝えようと思っていることがある。そのタイミングを見計らいながら、俺の隣で夢中で友達との面白かった話をしている彼女をちらちらと目を見る。
「‥ーでね、力はどう思う??」
一通り話が終わって、俺に話を振る。
彼女が話して、俺が聞き手に徹する、いつものパターンだ。君の話はいつも聞いてて楽しいから。
でも今日だけは、申し訳ないけど全く耳に入っていない。ごめん。
‥今だ、言おう。
「あのさ、、今度の土曜日、一緒に出掛けようよ」
「え、ほんと?行きたい!力との初デートだね!!」
「うん、久しぶりに部活が休みなんだ。」
初デート、そう改めて言われると緊張する。
部活が休みとわかった日から、君と初デートがしたい、と思っていたんだ。
「ありがとう力、楽しみのにしてるね」