HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第14章 当たり前が変わる日《弧爪 研磨》
私には2人の幼馴染がいる。小さい頃から一緒で、家も近所だ。
「研磨おはよう」
「…、おはよ」
今日も朝に弱い研磨を家まで起こしに行って、登校する。
「研磨ぁ、そろそろ1人で起きれるようになれよなぁ。俺ももいつまでも助けられねぇぞー」
「朝からうるさいよ、クロ…」
「大丈夫だよー、研磨!私はずっと研磨と居るからね!」
「…それはそれで、ちょっと煩いかもね…」
私は研磨のことが好き。
極力態度に出すようにしていてるのに、観察眼の鋭いはずの研磨は全く気付いてくれない。
私が告白すればいいのかもしれないけれど…。それでこの関係が壊れてしまうのが怖くて、出来ずにいる。
「ねぇ、クロ。研磨は私の事、どう思ってるのかなぁ?」
その日は部活後、研磨が新作ゲームを買いに行くと言って先に帰ってしまった。
クロと私は2人で帰路につく。
「どう、ってねぇ。がアイツのことを好きだってことくらいわかってんじゃねぇの?」
俺らの脳だしな、と元々切れ長の目を更に細めて笑う。