HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第11章 ✴︎出会いはお酒の味《灰羽リエーフ》
辿り着いたのは一人暮らし用のアパートだった。
さんから差し出された鍵でドアを開けて、さんを下ろす。
「ありがとー、リエーフくん。上がってよ、お茶くらい出すよー?」
「いや、俺は帰りま」
「遠慮しなーい、さんがいいって言ってるんだからー」
断ろうとすると腕を引かれて部屋へと連れ込まれた。
「はい、どーぞリエーフくん」
「あ、どーもです」
出されたお茶を飲みながら、さんの話を聞いていると、どうやら彼氏に振られたらしい。
なんと言っていいか困って、俺は相槌を打つのに専念していた。
「リエーフくん…抱いて」
「えっ、さん駄目ですよ、その」
「お願い、慰めてよ…」
さんから唇を重ねられて、舌を絡めた。
次第に俺も気持ち良くなってきて、抵抗はせず、むしろ自ら攻めた。
「ふ…はぁっ…リエーフくん、キス上手いね」
「さん…」