• テキストサイズ

HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第10章 その言葉は胸に留めて《赤葦 京治》


「あー、私ね、梟谷入ったらバレー部のマネージャーやりたいの!そしたらまた、京治と一緒にバレーできるでしょ」

穏やかにコーヒーを楽しんでいるとが言った。
「京治のチーム、たのしみだなぁー」
顔にえくぼをつくって、にこにこと笑う。

とチームになれるのは嬉しいけれど、木兎さん達には会わせたくない。この子は俺だけのものでいてほしい、とか、柄にもなく思ってしまう。

「そうだね、俺もと一緒にまたバレーしたいから」

休憩は終わり、勉強しよう。そう告げると同時にパンと手を叩いた。

俺の邪心を打ち払うように。

誰にもを渡したくない。が梟谷に受かったら、に告白しよう。例え振られてしまっても、またバレー部の一員として、彼女と一緒に過ごせるのなら…。

そのために、の勉強にも力を付くそう。そう思い直して、赤葦はまたペンを回し出した。
/ 210ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp