HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第8章 ✴︎聖なる記念日《影山 飛雄》
「‥知らねぇ。何かあるのかよ」
恋人にアクセサリー、特にネックレスや指輪を贈ることは独占欲の表れだという説がある。そう彼に説明した。
彼は顔を真っ赤にしている。
「多分、及川先輩は分かってて飛雄に言ったんじゃないかなあ。あの人、そういう人でしょ?」
笑って、飛雄がそういう意味でくれたとは思ってないよ、と告げる。
「違う。意味は知らなかったけど、俺はをど、独占したい、んだ。誰にも渡したくねぇ。」
そう言っての胸元のきらりと輝くネックレスにそっと、唇を落とした。
「私も、飛雄を誰にも譲る気はない、よ」
「うるせぇ、ボケ」
メリークリスマス、恋人たちが愛を紡ぐ日。