HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第8章 ✴︎聖なる記念日《影山 飛雄》
12月24日、今日は聖なるクリスマスイブ。世界中の恋人たちが共に過ごす日、私と飛雄も私の家でささやかな二人きりのクリスマスを過ごしていた。
「ご馳走さん、ケーキ美味かった。俺が甘いの好きじゃないって知ってて作ってくれたんだろ。ありがとな」
二人で私が作ったケーキを食べ終え、ソファーでお茶を飲みながらの寛ぎタイム。
「良かったー、飛雄が気に入ってくれて。準備した甲斐があるよ」
「‥これ、クリスマスプレゼント、だ。気に入るかわかんねぇけど」
そう言って彼がくれたのは可愛いネックレスだった。
「わぁ、ありがとう!可愛いなー‥。ねぇ、付けてくれる?」
ネックレスを彼に渡して背中を向け、邪魔になるであろう髪を束ねて持ち上げる。
「‥じっとしてろよ」
パチン、とリングを止めて見ると私の胸元にはピンク色の輝く星がモチーフのネックレス。
「似合う?」
「‥可愛い、っす。」
照れながらも褒めてくれる飛雄。
私からのプレゼントも、喜んでくれるかな。
「飛雄‥、私からのクリスマスプレゼント、貰ってくれる?」
私の初めて、貰って下さい。そう告げた。