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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第7章 こっちを見てよ《及川 徹》


ちゃんの手首を握る手を離して、今度は手のひらを握る。
「俺は、本気だよ」

伝われ、この想い。お願いだから、こっちを見て欲しい、俺を見て欲しい。
未だ俯いたままの彼女に乞い願う。

「‥だよ」

小さな声で告げる。

「及川くんの名前、徹、っていいなって思ってた。揺るがない意思と言うか、気持ち?が込められてるんだなって。さっきも、及川くんの名前書くの、緊張して、ドキドキしたんだよ。その、あのね、私は‥及川くんが好き
です。」

そう告げて俺を見てくれた彼女はやっぱり赤く染まった顔で。思わず彼女を抱きしめる。

「俺のこと、名前で呼んでよ。‥」
「‥と、徹くん?」
「ん、よく出来ました。」

この後部活にほとんど出れなかった俺が、岩ちゃんに散々言われることも、全く頭にはなかった。
それでも、が良いと言ってくれた俺の名前のように、バレーもも、揺るがない意思で向かい合って行きたいと、俺は心に決めた。

「、俺のこと、見てくれてありがとう」
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