HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第39章 ✴︎初めての次の《花巻 貴大》(NYACKさんリク)
私の体は毛布のように彼に包まれていて、暖かい。私の目の前で組まれた彼の手は、手持無沙汰なのかクルクルと弄っている。
「の体、俺が抱き締めるのに丁度。」
肩に顎を乗っけたりしてふざける貴大。随分と余裕ありげなご様子で。
「そ、そうかなぁ?」
私はドキドキして今にも爆発しそうなのに。
目の前の画面で繰り広げられるド派手なアクションシーン。ずっと見たくて堪らなかったのに、全然内容が頭に入ってこないよ。
すげー、なんて感嘆の声を漏らす貴大を尻目に私は貴大にこの拍動が伝わらないかだけが気掛かりで仕形がないのに。
「はぁー、面白かったな。疲れてない?大丈夫か」
二時間近く、食い入るように見てた貴大は腕を伸ばして声をあげた後、後ろに手を着いて仰け反った。
「‥たかひろ」
その彼の上に乗っかって、そっと名を呼んだ。
もしかしたら、って何となく思ってた。私があんなに痛がったから、貴大はもう私の事を抱いてくれないんじゃないか、って。敢えてそういう雰囲気に持ち込まなかったんだって。
でも、私は貴大に‥抱いて欲しいよ。