• テキストサイズ

HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第1章 あなたしか見えない《菅原 孝支》


「そういえば、菅原ってバレー部だったっけ?」
隣の席の菅原、ついでに言えば私の好きな人…である菅原との他愛もない雑談の中で不意に思ったことを口に出した。
「そうだよ、あれ、興味あったっけ?」
「ううん、そうだったかなーと思って。バレー部ってこの前インターハイ予選でいいとこまで行った、って聞いたよ。すごいね!」

私は褒めたつもりでいたのに、菅原の顔は何故か俯きぎみになったのに気づいた。
「うん、でも皆全国目指してたから。やっぱり悔しいよ。でも、今はまた春高に向けて頑張ってるんだ」
一瞬陰りが見えた菅原の顔は、すぐにいつもの優しい笑顔を私に向けてくれた。
「そっかー、頑張ってるんだね!!バレーしてる菅原、見て見たいな」
「良かったら次の土曜、うちの体育館で練習試合あるから、来る?」
「あ、え!?いいの?是非行かせていただきますー!」

突然のお誘いにもう、瞬間的に返事をしてしまった。
菅原は皆に優しいから、特段私を特別、って訳じゃないのは分かってるよ…。

それでも好きな人の部活してる姿、見れるって思ったら嬉しくならずにはいられませんよ!

「菅原が試合出るの、楽しみにしてる。」


「…俺は試合で無いと思うよ。1年に凄い奴がいて、俺は控えだから。俺はベンチで応援してるだけ」

/ 210ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp