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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第38章 君の心は、目覚めるのか《赤葦 京治》(ギンさんリク)


“赤葦、今会える?”

一文だけの奇妙なメッセージを受け取ったのは、俺が風呂から上がってスマホを弄っていたとき。

またこれか、そう思った。

がこの手のメッセージを俺に送ってくるのは、大抵失恋か、彼氏にフラれた時か、浮気されたなんて時もあったし。まぁ、つまり恋愛絡みの事ってこと。

“大丈夫、今から行くから”
片手でそうフリックしながら、手早くドライヤーで髪を乾かしてダウンを着込んだ。

今どこにいるの、なんて聞かなくたって分かる。が悩んだときにいつも行く場所。

真冬に女子一人放置するのも心許なく、持ち前の世話焼きを発動して夜の外に出掛ける。


俺とはどんな関係なんだろうか。
高校に入ってから出会って、特に仲が良いわけではなかったのにこうして突如呼び出されたのは一年前の冬だったか。
それから何度も繰り返し呼び出され、その度に話をしてははケロリと次の恋に落ちるのだった。

‥そんなに恋に落ちた、なんて知る由もないんだろうな。
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