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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第35章 君の近くに居れるなら。《西谷 夕》


そのあとは、気取らないファストフード店で軽くランチを済ませて、つまらないことで笑って駄弁った。

気づけばもういい時間で、お開きにすることに。

「やっぱ、と居るとおもしれぇな。今日は本当にサンキューな」

「私も、楽しかったよ。ありがとう夕」
それは偽りのない本心で。

「これ、今日の礼な。帰ったら開けてくれな」
じゃあ、また月曜日な。そう告げてさっきの雑貨屋さんの包みを私の手に授けて去っていった。

「バイバイ、夕」
過ぎ去る背中に手を振り、姿が見えなくなった所で包みを開けた。

「これって‥、ふふ。夕らしいけど、これは駄目だよなぁ‥っ」
包みの中には私が勧めたキーホルダー。
私のイニシャルと、花形のチャームがついている。

好きな人と同じものをくれるって、良くも悪くも夕はやっぱり夕だなぁ。

「月曜日、ありがとって言わなきゃね。」
きっと夕は私に告白の報告をしてくれる筈だから、その時はおめでとうって、心から言いたい。

おしまい
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