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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第35章 君の近くに居れるなら。《西谷 夕》


「!明日買い物付き合ってくれ」

そんな大好きな彼から夜な夜な電話がかかってきたのはついさっきの事。

「どうしたの」
訳を問えば片想いの先輩に誕生日プレゼントを選びたい、告白したい、何がいいか選んで欲しい、そう言われた。

「そっか‥いいよ、付き合うよ夕」
「サンキュー!じゃあ朝迎え行くな」

通話終了の無機質音が鳴り響き、スマホを放ってベッドにダイビングする。

「分かってるよ‥っ」
私の片想いの相手の夕。夕と話すときはいつもたのしい。
大好きな先輩のあれこれを話す夕も、大好きだから報われなくてもいいから少しでも長く近くにいたいと思っていた。

いざ、彼が思いを伝える手伝いを頼まれたら‥本当はしたくない。

それでも夕と出掛けるこのチャンスを逃したくはなくて、楽しみな気持ちも芽生えてしまったから承諾した。

“サンキュー”ってそう言ってもらえただけで嬉しいって、思えたらいいのに。素直に応援できない自分は嫌な女だよね。
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