HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第28章 その言葉の意味を教えて《木葉 明紀》
「俺さぁ、最近やたらとちゃんに見られてる気がするんだけど。気のせいなのかな?」
「‥それは」
頭の中を、さっき言われた言葉が巡る。
“木葉くんが好きなんだよ”と。
「それと、さっき。さっきの言葉、どういう意味なの」
返す言葉が見つからなくて、ただ彼を見つめることしかできない。
「‥俺のこと、好きだって思っても良いわけ?」
“嫌だったら突き離して”
私と、木葉くんの距離が縮まり、ゼロになる。
「俺はちゃんがすきなんだけど。」
耳元でそう呟かれたとき、私の漫画みたいな人生が始まったのかもしれない‥。