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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第4章 ✴︎恋に酔う≪黒尾鉄朗≫


その後、自然な流れでバーを後にし、どちらからともなく向かったのはホテルだった。

高校生だったらこんなことあり得ないのに、いつのまにか、私達は大人になったみたいで。
男女のことだ。ホテルに入ればすることなんて一つ。お互いそれは承知の上で向かったのだから、そこから致すことは一つだった。

私も経験が無いわけでは無かったし、彼もそうなのであろう。
服を脱ぎ、キスをして、事に及んだ。
「好きだ」
抱き合う最中にそう聞こえた気がしたのは、私の気のせいでしょうか。


頭が痛い…。目が覚めて、二日酔いに気付き、昨夜は飲み過ぎたと反省した後、昨夜の曖昧な記憶を順々に繋ぎ合わせていく。

「ん……?」
「あぁ、鉄郎、記憶はちゃんとある?」

服を整え終えた頃、彼は目を覚ました。
「ああ、大丈夫だ。」
「そう、昨日はそうとう酔ってたものね、お互いに。覚えていないんじゃないかと心配したわ。」

「好きだ、。いろいろ逆ですまねぇけど、俺ともう一回付き合ってくれねぇか」
相変わらずの髪型で、相変わらずの声で、彼は告げた。
「ずいぶんと待たされたわ、喜んで」

……どんなに時がすぎようと、変わらない物はあるようで。

≪恋に酔う≫
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