HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第24章 小さなその手は誰のもの《月島 明光》
「言ってくれてありがと、。‥俺もが好きだよ」
「‥それは幼馴染として、なんでしょ‥っ」
「違うよ、‥俺もガキの頃から、を女の子として好きだったよ。でも俺の方が大分歳上だしさ、諦めなきゃって思ってた。」
俺の言葉を受け止める君の顔には涙が浮かんで、夕日に反射して光っていた。
「、こんな俺みたいな奴で良かったら、お付き合いしてくれますか?」
「‥明光くんじゃなきゃ、やだよ」
「うん、俺もじゃなきゃ駄目だな。」
明光くんが、眩しい笑顔で笑うから、私もつられて笑顔になった。
「じゃあ、ほら。手、繋ごう」
見覚えのある手より、一層大きくなった、大好きな彼の手を差し出され、そっと握った。
「‥蛍がね、今日は明光くんが来るよって教えてくれてたよ。会いに来れば、って。多分私の気持ち、気付かれてたみたい」
「あー、蛍はなー、人の事よく見てるからな。‥俺のも気付かれてたんだろうな。」
そうかもね、なんて笑う君は、俺の彼女。
「‥早く帰って蛍に報告な」
「うん、きっと今さら?って小馬鹿にするかもね。」
夕暮れのなか、二人の影は消えていった。
おしまい