• テキストサイズ

HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第24章 小さなその手は誰のもの《月島 明光》


「言ってくれてありがと、。‥俺もが好きだよ」

「‥それは幼馴染として、なんでしょ‥っ」

「違うよ、‥俺もガキの頃から、を女の子として好きだったよ。でも俺の方が大分歳上だしさ、諦めなきゃって思ってた。」

俺の言葉を受け止める君の顔には涙が浮かんで、夕日に反射して光っていた。

「、こんな俺みたいな奴で良かったら、お付き合いしてくれますか?」

「‥明光くんじゃなきゃ、やだよ」
「うん、俺もじゃなきゃ駄目だな。」

明光くんが、眩しい笑顔で笑うから、私もつられて笑顔になった。

「じゃあ、ほら。手、繋ごう」
見覚えのある手より、一層大きくなった、大好きな彼の手を差し出され、そっと握った。

「‥蛍がね、今日は明光くんが来るよって教えてくれてたよ。会いに来れば、って。多分私の気持ち、気付かれてたみたい」

「あー、蛍はなー、人の事よく見てるからな。‥俺のも気付かれてたんだろうな。」

そうかもね、なんて笑う君は、俺の彼女。

「‥早く帰って蛍に報告な」
「うん、きっと今さら?って小馬鹿にするかもね。」

夕暮れのなか、二人の影は消えていった。

おしまい
/ 210ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp