HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第24章 小さなその手は誰のもの《月島 明光》
「わっ!ー、久しぶり。元気か?」
「えぇっ、明光くん!?」
久方ぶりに実家に帰る運びとなった今日、実家への道のりを懐かしみながら歩いていたら、幼馴染で近所に住むの背中を見つけ、少し驚かすように声をかけた。
振り返ったの姿は、以前より大人びていた。
現在、弟の蛍の同級生であり同じく烏野に通うは、昔は俺の背中をいつも追いかけてきてくれて、よく家にも遊びに来ていたものだ。
父親と二人暮らしのは家が近いことも合間って、よく家で一緒にご飯を食べたり泊まったりしていた。
「、今日は家でご飯食べないか?母さん、俺が帰ってくる、って大量に飯作ってるからさ。どうかな、久々に」
「ほんと!?じゃあ、お邪魔しちゃおうかな。‥明光くんと一緒にご飯食べるの、楽しみ」
「よし、一緒に帰るか。‥昔みたいに手、繋いでもいいんだぞ?」
ほんの悪戯心でそう言うと、は一瞬で顔を赤く染めた。