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HQ‼︎ Language of love《短編集》R18

第21章 神様お願い《鵜飼 繋心》(じゅりあさんリクエスト)


「‥。」
「‥。」
今日はもう遅いから、と鵜飼さんが私を家まで送ってくれるとの申し出に、申し訳無いと思いながらも、もう少し一緒にいたい気持ちに勝てず、お願いすることにした。

けれど、静かな夜の闇のなか、沈黙だけが続いた。

「いきなりだけどよ、お前は‥俺が好きなのか」

突然の彼の一言、それも私の意を見抜いた一言に心臓が音をたてた。

「‥はい。私は鵜飼さんが好きです、大好きなんです。年の差も、立場も‥関係ないんです」

彼の目を見て、思いの丈を伝える。

ぎゅ、と私の体は鵜飼さんの香りに包まれた。
少しの汗の香りと、煙草の大人の臭い。

「今はお前の気持ちに答えられない‥。だから、これで我慢してくれ。でも、もし来年、また俺の事を想ってくれていたら、想いを伝えてくれるか‥?」

「まだ‥希望がある、って思っててもいいですか?」

「‥今は言えない、悪い」
「大丈夫です。来年、覚悟して待っててくださいよ?」

「わかったよ、これからもよろしくなマネージャー」
「はい、鵜飼コーチ‥」

絶対に、想いを伝えてみせるよ、待ってね、鵜飼さん。

おしまい
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