HQ‼︎ Language of love《短編集》R18
第21章 神様お願い《鵜飼 繋心》(じゅりあさんリクエスト)
俺には悩みがある。
春高予選を終え、本選が目前の今、指導者として成すべきことはわかっている。
悩みは部活のことではないのだ。いや、少し関係はある。
「鵜飼さん、お疲れ様です!これ、良かったら食べてください、昨日作ったんですよ」
「あぁ‥さんきゅ、。後で食わせて貰うな」
「いえ、感想聞かせて下さいね!」
では、と足早に体育館を出て行く彼女。
彼女こそ、俺の最近の悩みの種、 だ。
「‥どうしたものだか」
話は遡ること数ヶ月前からのことだ。
おれがバレー部の指導者になって暫くのころから、の俺に対する態度が変わった。
始めてみたときからあいつは優秀なマネージャーだった。仕事は完璧で一生懸命、選手のバックアップにも積極的だった。
が、最近のあいつは俺の近くにいることが増え、俺への態度は、まあ、そういったことに疎い俺にも分かる。
は、俺に好意を抱いている。という事だ。