第8章 dramatically
…正直な話インテリアなんて迷ってないし気にしたこともない。
しかしこの案は私が絞りに絞って決めたもので。
インテリアなら、家具だけでなく置物や装飾品など、一つの店で多くの楽しみがある…!
(大丈夫!きっと一緒に来てもらえる!)
「…いいだろう。明日は特にやることがないからな。」
「本当ですか!?楽しみにしてますね!」
「ああ。」
その時初めて見せてくれた朽木の笑顔に、もしかしたら本当にお近付きになれるかもしれない、と可能性を感じた。
朽木の帰っていく背中を見送って、渡された書類に目を落とす。
「…え?」
(現世任務の通達…一週間現世のパトロールをすること…。)
書類にはそう綴られていた。
そして私と共に任務を遂行する人の名前も書かれていた。
一番隊四席瀬越雲雀、六番隊副隊長阿散井恋次
(誰だろう?会ったことはないよね?)
全隊に書類を届けに行った時にそんな名前は聞かなかったはず。
初対面で一緒に任務を任せられると何だかやりにくい気もする。
現世へ向かうのは三日後。
それまでにちょっとは斬魄刀を使いこなせるようにするため、
仕事帰りにどこか一人になれる場所へ行くことにした。