第6章 dream
「なら、話は早い。」
その一言で私の背筋が凍りついた。
ようやく安定してきた生活。
仕事を生きがいとして送ってきた楽しくて仕方が無い日々。
(終わったぁ………。)
「お主には…護廷十三隊に入ってもらう。」
「わかりま、え?…なんで!?」
(私が死神になるってことだよね…?
いやいやいや、ある意味逸材だって言われた程なのに!)
驚く雲雀を見ながら他の隊長も驚いていた。
あれだけ虚を倒しておいて隊に所属してない者が居たのか、と。
隊長達はお互い顔を見合わせ、確認し合った。
唯一、涅を除いては。
「すまないが、それは困るんだヨ。そのちんちくりんは、こう見えて私の優秀な部下なのでネ。」
雲雀を取られると悟った涅は、明らかに不機嫌そうな表情を浮かべ、ぶっきらぼうに言い放った。
「心配いらん。隊に入ってもそちらが要請すればいつでも向かえるようにする。」
「…フン。」
「あの、凄く嬉しいのですが、やはり私に死神は無理だと思うんです。斬魄刀も無いですし、何より成績が…。」
「儂が入れと言っておるのじゃ。反論は許さん!」
「わかりました!」
総隊長の剣幕に肩を震わせて反射的に答えたが、
私の中にはまだ疑問が残っていた。
「どこの隊に入ればいいんですか…?」
すると総隊長は私に優しい顔をしながらとんでもない事を言った。
「今、一番隊の四席が用で休暇をとっていてな、
お主には抜けた穴を埋めてもらおう。」