幸せをありがとう。そして、さようなら。【短編集/黒バス】
第3章 まさかコンナニ早いナンテ……【赤司征十郎】
赤司side
玲央「桜ちゃん!?」
赤司「!……桜、大丈夫だ誰もお前を咎めなどしないし院長先生も遅かれ早かれ僕は長くはないと言っていただろ!」
桜「そんな訳ない。それは……放って置けばの話。治らなくても、、寿命を延ばすことは容易に出来た筈なのに発見が遅くなったから征くんは……」
違う。違うんだよ桜。昨日の精密検査で解ったことが2つ有るんだ。1つは僕はもう3ヶ月しか生きられないこと、もう1つは発祥例が殆ど全くと言って良いほどに少なくて……どちらにせよ僕は助からない。
コタ「桜!落ち着け!」
永吉「桜……自己嫌悪するなら赤司の話をしっかり聴いてからしろ」
桜「」
赤司「桜、よく聴くんだ。いいね?」((ギュッ
僕は強く桜を抱き締めて囁いた。部室に行って話そう?と問えば頷いてくれた。
赤司「玲央、ここらは僕と桜の話になるから部室で二人きりで話す。指揮は頼んだ」
玲央「ええ。わかったわ」
赤司「ありがとう。行こうか桜」
桜「」((コクン
ーーIN部室ーーーーーーーーーーーーー
桜「話ってなに?」
赤司「昨日の精密検査で解った事が2つ有るんだ。先ずは……あと3ヶ月しか僕はもたない。そして、病気は発祥例が極端に少いものでどちらにせよ直せない」
桜「えっ……じゃあもう征くんが生き延びる希望は、、」
赤司「ああ。無に等しい……僕のこと嫌いになった?弱い僕は」((ホロリ
桜「征くん……泣かないで?私は征くんに最期まで笑って心から幸せで有ってほしいの。私はどんな征くんでも受け入れる」((ギュッ
赤司「ありがとう。桜……」
桜「なに?」
赤司「まだ、死にたくない。皆と仲直りしたいんだ。キセキたちがあんな風に為ったのも僕が始めだ。だからせめて……それだけでも終らせたい」