幸せをありがとう。そして、さようなら。【短編集/黒バス】
第3章 まさかコンナニ早いナンテ……【赤司征十郎】
桜side
征くんが事実を話そうと口を開く。レギュラー以外の部員は練習を再開したようで辺りは騒がしい筈なのに私には音がない。やだ、聴きたくない!言わないで!
赤司「落ち着いて聞いてくれ。僕は……僕は心臓病を2つ患ってる」
レギュラー「「えっ/は?」」
桜「征くん、、」((ポロポロポロッ
コタ「……嘘だろ?」
玲央「本当なのね?桜ちゃん、征ちゃん」
桜「」((コクン
赤司「ああ。残念なことに僕はもう助からないらしい。桜……泣くな。僕はまだ生きてるだろ」
桜「うん、、でも征くんが居なくなっちゃう気がして嫌だ!」
赤司「っっ!何故そうおもう?」
桜「分からない。分からないけど、凄く嫌な予感がするの!征くんが……居なくなっちゃう!」
何となく解る。征くんはもう長くはない……間に合わなかった。治るものを治らなくしたのは私かも知れない。中一の夏ごろだった気がする。征くんは何時もと変わらず自主トレしてそれに付き合ってた。
その時にはもう、病気のサインは見えていた筈なのに無視したのは私。征くんが何か異変が有っても自ら訴えないのは嫌と言うほど知っていたのに。あからさまに様子が可笑しくて胸の辺りを触ったりしていたのに問い詰めなかった。
桜「……わたしの、、せいだ……分かってたのに。気づいてたのに、気付かない振りをして無視したのは私」
玲央「桜ちゃん?」
桜「気づいてたのに……心臓病の症状も出てたのに。私は無視したそしたら征くんは…」
ダメだな私。自己嫌悪ハンパない。こんなでも雑学医療の天才神童って言われたのに。合併症は風邪とにてるからって油断したらこの始末。好きな人すら救えないのに何が神童なのよ。