幸せをありがとう。そして、さようなら。【短編集/黒バス】
第3章 まさかコンナニ早いナンテ……【赤司征十郎】
桜side
どうしよう……征くんは居なくなっちゃうのかな? 私のなかで警報が鳴り響く。まるで後で部室に行っては行けないと哭き叫ぶかのように。内心は荒れ狂っていたけど何でもないフリをしてレオ姉たちに話し掛けた。
桜「そうですか。どうか忘れて下さい」
赤司「そうだね。大した事じゃないし忘れてくれ。練習するぞ?」
コタ「えー気になる(´・ω・`)」
玲央「征ちゃんがそう言うんだからさっさと始めるわよ!」
永吉「そうだな」
そう言って先輩たちは練習に入った。征くんはまだ私の隣にいてくれる。
桜「征くん、絶対に無理はしないで……お願いだから、、それ以上 苦しまないで」((ポロッ
私の目から一滴だけ涙がこぼれた。泣きたいのは征くんの筈なのに……なんで私が泣くのよ!応援しなきゃダメじゃん!
赤司「ああ。大丈夫、無理はしてない。それに、どんなに痛くて苦しくても桜が隣に居てくれさえすれば苦しくない」((ギュッ
征くんが私を優しく抱きしめて《行ってきます》と囁いた。私もそれに応えて《行ってらっしゃい》をして征くんは練習に入った。
桜「頑張り過ぎない程度に頑張って?」
赤司「ああ。もちろんだ」((ニコッ