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希望を賭けた戦い The hopefight--.

第15章 もう一つの







「彼方くん、ちょっとごめんね」


よいしょ、と彼方の腰を起こす。
バランスをとらせてから奏美は自らの手を彼方の背中から離した。
手持ちの鞄から薬を出そうとする。
少しふらふらしながら、彼方は後ろに倒れそうになる。
奏美は再び腕で彼方の背中を抑える。


「うわわっ、彼方くん?!だ、大丈夫?」
「ん………」

眠気眼で奏美を見つめる。
恥ずかしくなって、奏美は視線を落とした。





「…………僕に触れるな」



彼方の低い声が響き渡った。
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