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希望を賭けた戦い The hopefight--.

第11章 男女子会を開く


「と、とりあえず君、俺らより先あがるなよ…」
「? 私水着きてるから別に気にはしないですよ」

「「俺らがやなの!!」」

春松と成瑚は、タオルを巻いてるものの、やはり女の子がいると意識してしまう。


「やー、でも温泉とかお風呂ってくつろぐためにあるんだからそういうのは無視ですよ無視無視」
「そ、そうだけど……」
「なぁ?」

「もう!ぐずぐず言ってないで早く入る!!」

少女は立ち上がり、双方の片手を引っぱって、温泉に入らせる。
二人はバランスを崩し、ドボン。

「いってぇぇぇええ!!鼻にはいっだ……」
「カンナちゃんだっけ?ビキニじゃないんだ…」
「カンナです。ビキニは自信ないっす」

カンナは右手をチョキの形にしてキラッ☆とさせる。
ビキニじゃないと言っても、下だけパレオなだけだ。

「おい成瑚。お前は変態か」
「え?あ、いや。別にそーゆーんじゃなくてだな……」
「そーゆー貴方は水着とか気にならないんですかぁ?」
「うっ……」

虚をつかれ、春松は引き下がる。
カンナは悪い笑みを浮かべている。


「私はイケメン二人に囲まれて温泉はとても嬉しいですがな!ニシシ」
「冗談はよせってカンナちゃーん!」
「(このふたりのペースだ……)」

「あっ、そういえば……あの子の体調とかどうでしたか?」
「え?あ、楓架の事?なんら問題なかったよな」
「おう。だけどあの子、人と関わらないよね」
「ふ、ふーん……」

カンナの質問に疑問を抱いた二人が、じぃっと見つめる。

「さてはカンナちゃん、楓架ちゃんの事超気になってるでしょ?」
「楓架は謎に包まれた存在だから、その気持ち、俺にもわかるよ…」

成瑚がニヤリと笑い、春松が激しく同意する。

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