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陰陽の道≒式神との道

第6章 堕ちる華-畜生鬼-


畜生鬼にとっての情交は、ただ欲を満たすもの、あるいはただ吐き出し、ぶつけ、愉しむだけのもの。

それは何処までも、狂暴で自分勝手な代物だ。
相手を抱きながら、高揚のままに踏みつけたこともある…そんな粗暴な交わりも、彼には至極ありきたりの日々だった。

にも関わらず、○○には決して粗暴を向けぬという、その無意識を、畜生鬼が自覚する日は…果たして……。



「真面目な陰陽師殿。俺がお前を毀してやる」
「んあぁぁぁぁっ!」

夜毎の狂宴の先で“毀れる”のはいずれか、それはまだ、誰にも知りえぬことかもしれない。



-終-
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