第6章 堕ちる華-畜生鬼-
「え?畜生鬼?」
「よぉ、○○」
にやり、と何処か意味ありげに微笑む畜生鬼に振り返った少女の、それが“その夜”の本当の始まりだった。
「ぁっ…んぁ、あぁんっ」
くちゅっ、ちゅく……っ。
畜生鬼の長い指が、○○の蜜を絡め取るように蠢く。
くりゅっ。
「ひぁんっ!」
快楽に打ち震える少女の痴態に、淫靡を好む鬼は目を細めた。
「ふふ、良い声だ。もっと啼いてみろよ」
ちゅくっん!
「ひゃぁ、んぁああっ」
異なる刺激を与え、少女の中の、より感じる場所を見つけてはよがらせる。
指を増やせば、男を知らない、奥手なはずの少女のそこは、蜜を滴らせながら難なくそれを呑み込んだ。
「くくく、いやらしいねえ。その声、その顔……。いつもはちょっと子供っぽくて、幼げなくせに。誰がこんなお前を想像するんだろうな?」
あははは、と、ひとしきり楽しそうに笑いながら、畜生鬼は指を引き抜いた。
「んぁっ!」
衝撃に、びく、と○○の腰が跳ね、既に幾度目かの達した証が、とぷり、と溢れ出す。
快楽に翻弄され、胸を上下させて喘ぐ少女の脚に、畜生鬼は、つつ、と指を滑らせた。
「ぁっ!」
それだけでびくびくと震える媚態が、畜生鬼には面白くて堪らなかった。
思うままに染まる、まだ何も知らなかったはずの少女の全て。
それが、今、こうして自分だけの思うがままだ。
恥ずかしがり屋なところのある娘が、今や一糸纏わぬあられもない姿を晒している。