第2章 Where am I?
結局、ユキたちにはときどき
「ナコは男の趣味が悪い」
みたいなネタは言われるけど、いちおう認めてくれたっぽい。
私は今まで以上に部活は頑張るようにした。
「彼氏が出来て練習に身が入ってない」
とか
「演技が雑になった」
とか言われないように。
それに私は逢坂くんにとっても、自慢の彼女でいたい。
チアのセンター。
もしかしたら逢坂くんにとっては、それはどうでもいいものかもしれない。
でも、私が過ごしてきた世界の中の価値観では、それは最高のものだから。
……
ある休みの日に逢坂くんの家に遊びに行くことにした。
真面目で優しい逢坂くんだけど…。
やっぱり男の子の部屋に行くってことは、ある程度覚悟しておかないと…と思う。
でもやっぱり真面目な逢坂くんだから…。
もし何もなくても、私はガッカリしないように覚悟しておかないと…って思ったりもする。