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ロバからプリンセス
第1章 起
「ただいま...」
小さい声で言ってみる。 六畳二間の狭い部屋。
部屋は足の踏み場がないほど散らかっている。
返事はいつもない。
何か食べるものがないか一応、冷蔵庫を開けてみる。何度見ても漬物や野菜ばかりだ
もう少ししたら姉が帰って来る。
私の名前は保立如月。 小学2年生だ。
父はいるがたまにしか見たことがない。
母はいつも寝ている。
一つ上の姉はいつも母に怒られていて、姉妹の会話はほとんどない。
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