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ロバからプリンセス

第1章 起


せめて勉強は、と思っても全教科まるでついていけない状態だ。

視力が悪いので算数や漢字の字が黒板からノートに写すことが

できないのもその理由の一つだ。


クラスの子に今日遊べると聞かれた。勿論、用事なんて365日ない。

遊べると返事をしてお呼ばれした家の子に行くと他のクラスの子が
数人いた。
今日は皆でお人形さんごっこをしようという。

皆、可愛らしい人形を一人一体持ってきてるのだ。

人形を持っていない私に貸してくれたのはボロボロの薄汚れた
人形だった。
皆、人形にきれいなドレスを着せて髪の毛もおしゃれに結んでバッグはどれにしようか、と話している。

その年の女の子が好きそうな髪の毛の結び方だとか靴の選び方だとかお人形でやっている。

私は会話に入れず、薄汚れた人形らしきものを手で持ち、他の人形で遊んでいるクラスの子の会話を聞いている。
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