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ロバからプリンセス
第1章 起
様子を見ていた担任が
「保立!お前は何回目だ!毎日毎日い
い加減にしろ!・・・・廊下に立っていろ!」
お前の顔は見たくもないと言わんばかりの激昂だ。
教室がざわつく。廊下に立ってろなんて本当にあるの?
クスクス笑いながら回りの生徒がひそひそ話を始める。
私は担任が
「・・・もういいから隣から借りろ」
と
言ってくれるのを下を向きながら待つ。
まさか本当に廊下に立つなんてないよね?
だってコンパスを使う図工の授業は2時間もあるんだよ。
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