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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第6章 修学旅行は波乱の予感?


俺達は皆してブラブラと建物や店を見て回った。

「ねえねえ、あの人、綺麗っ!」

「本当だあ~!」

「写真ダメかな?」

通りすがりのそちらも修学旅行なのか中学生の女の子達が俺を指差して歓声を上げた。どこに行ってもどんな格好しても目立つんだな…俺…

「あの!」

「ん?なんだ?」

さっき、俺を指差して歓声を上げていた中学生の女の子達が俺の前に来てキラキラした目で話かけてきた。

「一緒に写真、撮ってもらえませんか?!」

「写真?」

「はい!…ダメですか?」

俺は少し考えてから皆を見た。皆は笑顔でいいんじゃない?みたいな顔をして頷いてくれた。その次に隣にいる黄瀬を見た。

「俺も入っていいっスか?」

「え?は、はい!!」

「じゃあ、撮ろうか、桃井!撮ってくれるか?」

「了解!カメラ貸してねえ~」

桃井にカメラマンを頼み、後ろに黄瀬と俺、前に三人の女の子達が立って撮影した。

「ありがとうございます!」

女の子達は礼儀正しくお礼をしてきた。最近の中学生はこんなにも礼儀正しいんだな、と関心する。

「いや、大した事はしてない」
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