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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第6章 修学旅行は波乱の予感?


「桃井は本当に黒子が好きだな~」

「うん!テツくん、可愛いもん!」

呆れながら、少しの微笑を浮かべる。桃井は黒子に褒められてとても嬉しそうにしていた。

「(ほらっ!椿ちゃんも!)」

「わあっ!?」

瑞穂が後ろからドンッと俺の背中を押した。履き慣れない履き物でバランスを崩し、誰かに受け止めてもらった。

「大丈夫っスか?椿っち?」

「え?あ、だ、大丈夫だっ//////」

「綺麗っスよ、椿っち」

「っ/////」

妙に色気のある声で言われて顔から火が出るほど熱くなる。

「椿ちゃんも褒められたかったんでしょ?」

どうにか体勢を立て直して瑞穂を見る。瑞穂はクスクスと笑っていた。図星をつかれて何も言えない。

「そうなんスか?」

「…そ、そうだよ!」

黄瀬から目線を外してそっぽを向いて言う。

「素直じゃないっスねえ~まあ、そんな所も可愛いんスけどね」

「う、五月蝿いっ////」

「夫婦喧嘩してねーで、散策しにいこーぜ」

青峰に仲裁され、会話を中断して早速、町の散策に出発。

「夫婦喧嘩って…!!」

聞き捨てならない言葉に苛立ちを覚えたが今日は修学旅行なので押さえることに…。

「いいじゃないっスか~将来、夫婦になるんスから」

「気が早いわ!!」

騒がしいながらもこうして京都の町を散策することに。
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