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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第6章 修学旅行は波乱の予感?


桃井は跳び跳ねて喜びながら、女性店員について行った。俺も瑞穂も後からついて行く。

連れて来られたのは両脇にズラリと並んだ衣装が置いてある大きな部屋だった。きらびやかな派手な衣装が所狭しと並んでいる。

「ここから好きなのを選んでいいわよ~」

「はい、ありがとうございます」

三人でお礼を言い、早速、衣装選び開始!!

数分後ー

「私、これにする!」

「私はこれかな~」

「俺はこれだな」

三人共、衣装が決まり、女性店員に着付けをして貰った。白粉は塗らなかったが口紅を塗り、髪をまとめて簪を差した。

「一緒に来た、お仲間さんも待ってますよ」

「ありがとうございます、何から何まで」

「あらあら、いいのよ!気にしないで~///」

女性店員は頬を火照らせながら、俺達を皆の所に案内してくれた。何故、顔を火照らせていたのかは聞くまでもないだろう。

「あ!来たっスよ!」

いち早く黄瀬が俺達に気付き、ブンブンと手を振ってくる。キセキの世代はみな、しっかりと着物と袴を着て、浅葱色の羽織をはおっていた。みな、ちゃんと決まっている。

「見てみてテツ君!どう?似合う?」

「はい、とてもお似合いですよ、桃井さん」

「本当!?嬉しいっ」
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