第6章 修学旅行は波乱の予感?
「はあ?!こないだ(第4章 番外編にて)一緒に寝ただろうが!」
「あれは入れ替わってたっスからカウントされないっス!」
「関係ないだろ!そこ!」
「じゃあ、今、抱き締めていいっスか?」
「はあ?うわっ/////」
いきなりの出来事に避ける事が出来ず、ギュウと黄瀬に抱き締められる。あの展開からなんでこれに発展すんのかが、分からん。
「…俺は…一秒でも多く椿っちと一緒にいたいんスよ」
「…/////」
真剣な声音を帯びた黄瀬の声に何も反論が出来ず、温かく逞しい腕の中で静かに話を聞いた。
「こんなに女の子を愛した事、ないんスから…全力で椿っちの事、愛したいんスよ」
「黄瀬…」
「だから、一緒に寝るのが無理なら…!せめて…」
「なんだ?」
「胸だけ触らせて欲しいっス」
「下ネタか!!せめて、このままで居させて欲しい…とか言うのかと思った俺がバカだった!」
予想外の発言に苛立ちしか湧いてこない。
「冗談っスよ、入れ替わった時に触ったっスから!」
「おい、そこのモデルさんよ、鼻血出てんぞ」
下らない茶番を終わりにして家に帰る。付き合っていてもこんな調子なので実感が湧かない。
そしてそして修学旅行当日に…