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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第3章 バンドコンテスト


『スノースクイズです!おめでとうございます!』

わー!!と歓声が上がる。俺達はしばらく放心状態だった。

(え?まさかの優勝?)

優勝を勝ち取った俺達にスポットライトが眩しく当てられ、回りから拍手が巻き起こる。俺は黄瀬を見た。黄瀬も嬉しさと驚きの表情が混ざった笑顔を俺に向けてきた。

「やったぁあ!!!」

「うおっ!?」

どさくさ紛れに隅田が俺に抱きつく。それを黄瀬がイライラしながら、引き剥がす。塚田達も今にも泣きそうな顔をしていた。何より達成感が大きい。

『優勝したスノースクイズには今度のテストは免除になります!』

「え?マジかよ!」

「うわー!めちゃくちゃ嬉しいんだけど!」

予想以上の報酬を手にしてまた大喜びをするバンドメンバー。

「ズルいっスよ!テスト免除なんて」

「しょうがないだろ?生徒会が決めたんだ」

「うー…」

すると生徒会の一人が口を開いてある一言を口にした。
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