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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第3章 バンドコンテスト


「ちょっ///違うっ!!」

「…ふっ…はははっ!今日はこれくらいにするっスよ?」

「今日…は?」

「次は本気で行くっスよ」

「は…はーい」

ほとんど、放心状態でいつの間にか返事までしていた。こいつが好きなのは変わらない…が、その積極的+変態をどうにかして欲しい。

(心臓がもたないんだよ…///)

その後、黄瀬に家まで送ってもらい、必ずしも額か唇にキスされる。油断も隙もない…

「また明日っス!」

「あぁ、また明日」


次の日ー

《黄瀬side》

朝、椿っちを迎えに行き、学校に向かった。その間、椿っちは昨日の事を引き摺っているのか、顔が真っ赤だった。まあ、そんな所が可愛いんスけどね?

「そんなに緊張して…大丈夫っスか?」

「いや…大丈夫じゃない…正直」

「あははっ…でも、椿っちから好きだって言ってくれたのは一生忘れないと思うっスよ」

「昨日の事、ぶり返すな…///」

口を尖らせて怒る椿っち…高校とか、一緒に行けたら…気が付けばもう学校に来ていたらしく、門の手前まで来ていた。…とそこに。

「あれ?昨日の…演劇部の子じゃないっスか?」

「あぁ…本当だ」

演劇部の子は俺達を見つけるなり、駆け寄ってきて深々とお辞儀をしてきた。

「昨日は本当にすいませんでした!」

この子はまだ、昨日の事を気にしているようでペコペコと椿っちに謝っていた。

「あ…いや…別に気にしてないから!この通り仲直りしたし」

「そうなんですかっ良かったあ…」
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