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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第3章 バンドコンテスト


音楽室のドアを開けて中に入り、すぐさま締める。

(はあ…黄瀬もここまでくると大変だな)

ドアに背中を預けてため息を一つつく。

「あれ~お客さんだ!」

「ん?入部希望者か?」

「ったく、違うだろ!黄瀬が言ってた子だろーが、学習しろ」

音楽室には3人の男子生徒がいた。こいつらも黄瀬の言ってたバンドのメンバーだろうか?背中をドアから離して3人に近づく。

「あの…」

「あー君、黄瀬の言ってた子だろ?名前は?」

「あ、氷童椿だ」

「君か!黄瀬が言ってた一緒にバンド組んで欲しいって言ってた子~」

3人の中の一人の少し小柄な男子生徒がいきなり、物凄い勢いで抱き付いてきた。

「うおっ!?」

「綺麗な顔してるんだね~」

「あ…どうも」

抱き付かれた衝撃の時に倒れてしまい小柄な男子生徒が俺の上に馬乗りになるような感じになった。
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