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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第3章 バンドコンテスト


「まあ、出てみたいってのはある」

「じゃあ、俺も出るっス!」

「お前はダメだ」

「なんでっスか!」

「…お前に聞いて欲しいからだ…///」

「…」

あれ?なんの反応も無し?不思議に思っていると…

「…いっス」

「は?」

「めちゃくちゃ、ヤバいんスけど///」

「何が?」

「だから、椿っちがそんな事言ってくれるっスから!めちゃくちゃ、萌えるんスけど!」

「はあ?////」

大丈夫か?こいつの頭?黄瀬は頬を紅潮させて俺を見てくる。

「わかったっス!」

「でも…バンド仲間はどうしようか…」

「あ、それなら俺の友人に頼んであげるっス」

「お?悪いな」

これなら探す手間も省けたな。あとは練習だけだな…

「練習が始まれば、バスケ部のマネージャーもしばらくは休む事になるかもな」

「そうっスよね…でも、帰りは一緒っスからね?」

「わかってる」

念を押すようにもう一度、言ってからチャイムがなり、授業が始まる。授業はまたも簡単に終わった。
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