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女の私の憂鬱 《黄瀬涼太》

第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!


次の日ー

「ほな、テストの結果返すでー」

次の日の一時間目の授業で担任教室がヒラヒラと結果の用紙をクラスの皆に見せびらかす。

「じゃあ、相沢ー」

先生が名前の順に一人一人、生徒を読んでいく。そわそわとクラスの皆が騒ぎ始める。

「黄瀬ー」

「はいっス!」

黄瀬は緊張しながら、先生の元に行って結果を貰い、再び自分の席に戻ってくる。黄瀬は恐る恐ると言った感じで結果の用紙を開く。結果は…?

「…椿っち!見て見て!」

「どうだったんだ?」

黄瀬が嬉しそうに結果用紙を見せてくる。結果は150人中51位で赤点ゼロだ。嬉しいのにも頷ける。

「椿っちのお陰っスよ!」

「俺は手伝っただけだ、頑張ったのは黄瀬だろ?」

「そうっスけど…椿っちが手伝ってくれなかったらこんなに良くなかったっスよ!ありがとうっスね、椿っち」

「そうか…どういたしまして」

黄瀬が笑いかけて来たので俺も笑いかける。お礼を言われるのはやっぱり嬉しいものだ。

「氷童ー」

「はーい」

俺の名前が呼ばれ、生徒の元に行って結果用紙を貰う。

「頑張ったやんけ、氷童」

「ん?」

先生の言葉に首を傾げつつも結果用紙をその場で開いてみる。

(うわあ…やっちまった)
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