第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!
「すいません、会計お願いします」
「はいっ所で君…綺麗な顔してるね?」
「そうですか?」
なんだ…?ナンパか?それにしても…同じ事を黄瀬にも言われたが、抱いた感情が違う…黄瀬に言われた方が…
嬉しい…?
「1050円です」
「はい」
ぴったり1050円を出してレシートを貰う。
「ねえ、メアドとか交換出来ない?携番でもいいよ」
「んー…あー…こいつがいじけるんで」
俺は後ろにいる黄瀬を指差す。まあ、偽りだったとしても浮気は駄目だろう。
「彼氏いるのかー残念だなーまたのご来店お待ちしてます」
丁寧にお辞儀をして俺達を送ってくれた。
「椿っち、さっき…嬉しいこと言ってくれたっスねえ」
「なにがだ?」
「なにがって…さっきの受け答えっスよ~俺、嬉しかったっス」
「フッ…」
微笑を浮かべて黄瀬を見る。あの時の感情は一体…
「なにいちゃついているのだよ!」
「ちげーよ!黄瀬が勝手にくっついてくるんだ!」
緑間が頬に青筋を浮かべて怒鳴り散らしてくる。なんで俺なんだよ…
「まあまあ!緑間はヤキモチ焼いてんだよ」
「デタラメを言うな!青峰っ!ヤキモチなど焼いていないのだよ!」
青峰は騒ぐ緑間を茶化す。それに食ってかかる緑間。
「騒ぐな、喧しい…テストも終わり、後は結果次第だな」
赤司が皆を静めてしっかりまとめる。こうゆう時は流石、キャプテンだな…と思うよ。
「楽しかったねえ」
「そうですね、たまにはいいです」
桃井も黒子も満足そうに微笑んでいる。こいつらといると凄く楽しい…皆、俺に普通に接してくれる…
「あぁ…楽しかったな」