第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!
「俺は抹茶シフォンケーキ」
「俺はチョコレートケーキ」
「俺はティラミスにするのだよ」
赤司、青峰、緑間がそれぞれ、好みのケーキを選択。
(緑間が抹茶シフォンケーキじゃないんだな…)
赤司と緑間は逆な気がするがまあいいか。
「俺はフルーツタルト」
「じゃあ、俺もフルーツタルトにするっス!」
「じゃあってなんだよ」
「椿っちと同じのがいいんスよ~」
「すいませーん!注文、いいですかー?」
「スルーっスか?!」
黄瀬の相手が面倒になり、注文に逃げる。
「はい、ご注文をどうぞ」
「えーっと…苺ショートを3つとフルーツタルト2つ、抹茶シフォンケーキ、チョコレートケーキ、ティラミスをお願いします」
「かしこまりました」
注文を繰り返してから男子店員は厨房に引っ込んだ。
「そうだ、皆今度の練習試合、テストで赤点取った奴は出さんからな?」
「マジかよ!」
「それを今言うっスか!赤司っち!」
赤司はいつでもとんでもないな…
するとひそひそと噂話が聞こえ始めた。
「(ねえ、あれ!黄瀬君じゃない?)」
「(隣にいる人もカッコいい!)」
「(でも、あれ女の子でしょ?)」
「なんか噂されてるっスね?」
「はあ…ここでもか…」
俺は深いため息をつく。ここでは楽しくケーキを食いたいのだがな…
「お待たせしました!チョコレートケーキ、苺ショートになります」
俺達の机に4皿のケーキが並んだ。
「美味しそう!いただきますっ」
「ごゆっくりどうぞ」
男子店員は一礼してまた厨房に引っ込んだ。桃井は目を輝かせて苺ショートを食べ始めた。その後、他の奴らのケーキもきて皆美味しくケーキを食べた。
「会計どうするかー」
「ここは言い出した黄瀬だろ」
「俺っスかー!」
「そうだな、それがいい」
緑間も皆も頷く。
「う…わかったっスよ…」
食べ終わったので皆、席を立ち、店を後にする。
「黄瀬、俺も手伝うぞ」
「ありがとうっス!椿っち!」
抱き付かれそうになったのでとっさに避けてレジに立つ。