第7章 番外編2 ーバカでも風邪は引くらしいー
頭の中で考えていたからか、黄瀬はついに下着のホックまで外した。
「ちょっ//////やめっ/////」
「…舐めていいっスか?」
「ダメに決まってるだろっ/////」
「椿っちの喘ぎ声…聞きたいっス…」
俺の否定の意見など聞く耳を持たず、黄瀬の舌が首筋から胸元を這う。必死に声をあげないよう、堪える。
(ヤバい、ヤバい…!!!)
黄瀬はさらに俺の太股を撫でる。
(ヤバい…!!目が…いつもと違う…喰われる…!)
そう思うと同時に体が動いていた。腕と足を使い、黄瀬を退け、すぐさま、下から這い出て、胸元をかきあわせる。
「…椿っち、なんで逃げるんスか…?」
「今、やる事じゃないだろ!今は風邪を治すことであって俺を襲うことじゃない」
「…わかったっス、じゃあ、次にとっとくっス」
そう言ってフラフラしながらも立ち上がり、風呂を出る。俺も黄瀬に肩を貸しながら風呂を出る。
(どうなるかと思った…)
黄瀬の着替えを済ませ、布団を掛けて寝かせる。はあ…と溜め息をついて布団の端に突っ伏す。
(初めてあんな事された…)
まだ、熱い黄瀬の舌の感覚が残っている。ドクドクと心臓が早鐘を打っている。異常じゃなかった。
(あのままだったら何されてたんだ…俺…)
俺はあれこれモンモンと考えていたが答えは出て来ない。考えても仕方ないので少し休む事に…