第6章 修学旅行は波乱の予感?
「あ!椿っち!!」
「おいっ黄瀬、皆に迷惑かけ…んなぁあ!?」
突然、黄瀬が抱き付いてきた…かと思えば、押し倒される。
「黄瀬っ!?」
「椿っちぃい~」
「?お前…どうした?」
「どうしようもないっスけど~?」
なんだが、口調がやけに変だ。これじゃあ、まるで…
「まさか…!緑間!黄瀬、さっき、なんか食べたか?」
「ん?そう言えば、さっき、そこの棚にあった菓子を食べていたが…」
「ちょっと貸してみろ!」
緑間に棚にある菓子を1つ取ってもらい、中を確認してから一かじりする。普通に甘い、小豆の餡と挟んでいるふわりとした生地…ん?餡の中に微かに…酒?
「これ…酒が入ってるじゃねーか!」
「なに?」
「もしかして、黄瀬はそれを食べて酔ったと言うことか?」
赤司の推測はズバリと当たり、俺は赤司に頷く。てか、どんだけ弱いんだよ…酒に…
「椿っち~!逢いたかったんスよ~」
「わかったから離れろ!重い!」
「そんな連れない事言わないで~チューして欲しいっス!」
「はあ!?/////」
いきなり、なに言い出すんだ!?こいつ!!!