第6章 修学旅行は波乱の予感?
「一番なんて~大袈裟だな~氷童ちん!」
「え?そうか?」
「ふふふっ」
変な事でも口にしたのか二人はクスクスと笑っている。
「おーい!」
するとドアの向こうから青峰の声が聞こえた。何事だ?と言った感じで三人してドアを開けて確認。
「どうした?青峰」
「そろそろ、夕飯の時間らしいぞ」
「もう、そんな時間か、すぐ行く」
夕飯の時間を知らせにきた青峰は少し言いづらそうに再び、口を開いた。
「それとよ…黄瀬が…」
「なんだよ」
「お前に逢いたがってて暴走してんだよ、どうにかしてくれよ~」
「はあ?」
「携帯には出ねーしよ」
「あ、充電切れてたからな」
「おい…とりあえず!ちょっと止めてくれよ!!」
肩にバンッと手を置かれてめっちゃ、必死な顔をして頼まれた。マジかよ…てか、さっき、別れたばっかりじゃねーか…寂しがり屋のウサギかよ…寂しくて死んじゃうよってやつか?
「…わかった」
「椿ちゃん、愛されてるね~」
「きーちゃん、どれだけ氷童ちんの事好きなのよ~」
瑞穂と桃井にからかわれながらも渋々、青峰に案内されてキセキ達が泊まっている部屋に入る。
「あ!氷ちん!遅いよ~!」
「どうにかして下さい、氷童さん」