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シロツメグサ【ぼくのとなりに暗黒破壊神がいます。】

第1章 暗黒破壊神


ん、ふと教室の中を見ると1人の男の子と目があった。
彼は小雪芹くん。話した事はないけど、ネコみたいな男の子。
私みたいにミゲルにつきまとわれているの。

…なんか、哀れみの視線を向けられている気がするんだけど気のせい?

「それを救って現れたのは魔犬ケルベロス これは一体… 俺は混乱した…なぜなら ………ッ
へぷちん!
…なぜならこいつとは元より敵同士であるはずだったからだ」

何そのかわいいくしゃみ!最近の女の子でもそんなかわいい音のくしゃみしないよ!?
キリッてしてるけど台無しだよ!?


「(さっきケルベロスは相棒っつったろ 敵なの味方なの? 設定するならちゃんと考えてこい)」


おおぉぉぉ…
さっきからミゲルが何かをやらかす度に小雪くんから負のオーラを感じる…
…目が死んでるよ?

「花鳥 どっから拾ってきたその犬ー
わけのわからん言い訳はいいからその犬は元のところに戻してきなさい
あと、2人とも遅刻なー」

先生がお母さんみたいに言ってきた。(男の先生ですよ?)
…て、ちょっと待ってくださいよ先生!私はミゲルに捕まっただけなんですけど!!

「な…っ この寒空の下に起き去れと…!? 貴様 悪の権化か」

「お前んちで飼えるのか?」

「くっ… 今の俺の住み処は光の波動で満ちている…ケルベロスには毒…か「花鳥んちペット禁止の団地だもんね」

「あはは」と笑いながらミゲルのセリフをさえぎって言ってきたのは月宮ウツギくん。
月宮くんもあまり話さないから“いつも笑ってる”という印象しかまだない。

私は、ミゲルの事もあってあまりクラスの人達と戯れないからあまりみんなのこと知らないな、と再確認してしまったよ…

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