第3章 入部
由女『南奈、大丈夫?』
声をかけてみるが、反応がない。
もう一度声をかけてみる。
由女『おーい、南奈ー大丈夫ー?』
南奈「! あ~由女さん…」
今度は気づいてくれたみたいで、私の方を向いて笑ってくれた。
由女『南奈、大丈夫だった?
男の人の身体とか、苦手なの?』
南奈「いいえ、ちょっと刺激が強すぎただけで~…」
えへへっと、南奈は笑う。
由女『そっか…
それじゃあ、これから私が部室にタオル運ぼうか?』
南奈「いえ~、私も慣れないといけないので~」
由女『そっか、
もう教室戻れる?』
南奈「はい、大丈夫です~」
私達は教室に向かった。
教室に着いて中に入ると、輝と十邪が女子に囲まれていた。
由女『何してんの?』
女子「あ、乾島さん!
見て見て!輝君と十邪君の筋肉、凄いんだよ!!」
そう言われ、輝と十邪の方に目を向けると、服の袖を捲り、腕の筋肉を見せていた。
南奈「凄いですね~」
由女『そうだね』
二人が筋肉を見せる度に、女の子達はキャーキャー騒いでいた。