第2章 モテ気到来
ー十邪Sideー
俺が自己紹介をしてる時、女子が「カッコイイ」だの「タイプ」だの、口々に言ってきやがった。
十邪(ま、別にどーでもいいけど…)
そう思っていると、何やら下の方から視線を感じた。
十邪(なんだ…?)
そう思い見てみると、目の前には、俺をじっと見つめている女が居た。
十邪(何だよ、コイツも俺に惚れたってか?)
そう思い、少し呆れていると
由女『…』ニコッ
コイツは優しく微笑んだ。
十邪『っ…!』
その笑顔があまりにも綺麗で、俺は思わずドキッとしてしまった。
十邪(な、なんだ!?コイツ…)
俺は冷静なふりして、前を向いた。